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梅栄堂通信から転載 香りの文献 「桜」

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 久しぶりの更新です。季節ごとに大阪堺の線香メーカー「梅栄堂」さんから、梅栄堂通信なる小冊子が送られてきます。今回、日本人には一番なじみの深い「桜」についての記事がありましたので、転載させて頂きます。

 日本人に愛され、日本を代表する花

一月の沖縄に始まり、やがて北上し、五月の初旬ごろ北海道で終わるサクラの前線。いつ咲き始めるか?満開はいつごろ?といった話題は、日本の春には欠かせないもの。それだけサクラは日本人のとって、親しみのある日本を代表する花といえるでしょう。
サクラは古くから日本に野生種として存在していましたが、これほど日本の花として認められるようになったのは平安時代も末期になってから。奈良時代にははなといえば梅の花を指し、万葉集にもたくさん詠まれています。しかし平安時代になると、今まで野生でしか見られなかったサクラが都に移され人々が鑑賞できるようになり、このころから「花見はサクラ」と考えられるようになりました。また、お花見というのは日本独特のものらしく、桃山時代に豊臣秀吉がきょうとで催した「醍醐の花見」は歴史的にも有名ですね。
サクラの品種は現在では四百種を越すと考えられていますが、大きくは山野に自生する〈ヤマザクラ〉に代表される野生種と、鑑賞を目的にした〈ソメイヨシノ〉に代表される園芸品種に分けられます。現在はこのようにサクラといえばソメイヨシノと考えられますが、江戸時代に江戸の染井村で栽培されたのが始まり。花が密集して咲き、華やかさが人気を呼び、その後日本中に広がりました。
日本人に愛されるサクラですが、いずれも花の香りは弱く、ベンズアルデヒドという甘いアーモンドの花に似た小量の成分が含まれています。それとは別に桜で思い出すかおりといえば可憐な春のお菓子「桜餅」のサクラの葉に含まれるさわやかな香りの成分はクマリンという香気だそうです。

だけど、梅栄堂さんといえば好文木 梅の香りです。

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